*第四章後編ネタバレが微妙に含まれますご注意ください



予定しているマルチの予定まで30分を切った。
セッティングも含め既に部屋にいるべき時間帯なのに
何故こんな場所(魔法史棟の倉庫です)で息を潜めているのか。
理由は只一つ。



「だーから!何でそうなるわけ!?」
「別にこっちは何も言ってないでしょ」
「もう、本当、距離近すぎだから!」
「距離が近いとかそんなの分かんないし」
「いやいや分かるよね!?」



倉庫唯一の入り口前でケイト・ダイヤモンドとが喧嘩をしているからです。
いやいや、え?ええ??と彼、そういう…そういう関係でござるか?
普通にショックなんだが??この関係ってオフィシャル?



「付き合ってるの誰も知らないんだから仕方ないじゃん」
「そりゃそうだけど」
「ケイトの方こそ色んな人とやり取りしてんの知ってるんだけど」
「あれはマジカメ上での話だから!」
「どうだかー」



いやいや、いやいやいやいや。リア充爆発しろ。
死ぬほどどうでもいい。
は!?マジでここにいるのが拙者でよかったでござるな。
これがオクタヴィネルの三人だったら完全にスカラビアの二の舞。
リアタイで中継かまされてるでござるよ(あの時は実況板に張り付いてました)
マジでコミュ障の拙者だったから助かってる。



ていうか時間!時間!
さっきからスマホにバンバン通知が来てるし、もう始まっちゃうっていうのに、
つい数秒前まで口論していたはずの二人はドアの前でくんずほぐれつと
今にもおっぱじめそうになっているわけで、枚挙に暇がない。



ていうか、このままじゃアリーナで観戦する事になってしまうんだが?
ていうか何でそうなる?
ケンカから流れる様にセックスとか、洋ドラのお約束ってリア充にも当てはまるの???
知らなかったでござるー!



目の前で繰り広げられているとんでもない場面に目は釘付けで、
だけれどばれれば死活問題だ。
嵐が過ぎるまでじっと息を潜めるイデアだった。




氷中花の見る夢





拍手、ありがとうございました!
第百三十二弾はツイステよりイデア視点ケイトの彼女でした!
リア充カップル乙

2020/6/4