最高にハッピーなツイステッド・ワンダーランドライフもいよいよ終焉を迎え、
大団円の末現実世界に無事戻って参りました。
わたし事、。社会人です。


NRCでの様々な出来事、一生分の思い出も現実世界に戻って見れば
二日しか経過しておらず(マジで)丁度四連休の最中の出来事だったらしく、
特に何一つ変化せず元の生活に戻る事となりました。


ビビるでしょそんなの。
むしろ最終日一日残して戻ったわ。
余韻に浸る余裕があったわ。


鏡に映るで、室内も特に変化なく休み明けには会社に向かった。
覚えているか不安だった仕事は問題なく覚えていたし、
あれだけの間NRCで過ごしていたはずなのに
何一つ変わっていない己に吃驚だ。


それまでは行った事のない某テーマパークに足を運んでみたり、
あの時の記憶をどうにか残そうと日記に書き残してみたりと
様々な手を使ったが一月、二月と歳月が流れる度に記憶は薄れていく。


戻りたくても戻れない。
あれは夢だったのだと思った方が気が楽だ。


こうして人は生きて行くのだろうかと思い始めた辺りの事だ。
その日は大手プロジェクトを手掛ける
新しい取引先の代表との顔合わせの為に会食が設けられていた。


会場の手配から案内まで全てを一人で切り盛りし、
上司が件の代表と挨拶をする傍ら指示を出す。


その時だ。
上司から名を呼ばれ名刺を取り出し向かう。



「こちらが代表の」
「はじめまして」
「はじめま―――――」
「僕の顔に何かついているかな」
「…」



マレウスじゃん。
口には出せずともそう思った。


上司が紹介した取引先の代表はどこからどう見てもマレウスで、
いや、あのツノがないので正しくはマレウス(改)なのかも知れないが、
それ以外は何から何まで完璧にマレウスだ。


名刺には『ディアソムニア,Inc CEO マレウス・ドラコニア』 と記載してあるし、
いやもうマレウスじゃん!?滅茶苦茶初めまして顔出してくるけど、マレウスだよね!?
その隣の秘書もシルバーじゃん!?!?


余りにも挙動不審なを見た上司が、
まさか知り合いかねと怪訝そうに聞いて来る。
そんな訳ないじゃないですかと笑いどうにか正気を保とうとトイレへ駆け込む。


ここは、何の世界だ…?




パラレルワールドに生きる君へ





拍手、ありがとうございました!
第百三十八弾はツイステより戻って来た監督生でした!
これは果たしてマレウスなのか・・・?
続きます(三話くらい)

2020/8/9