もう何が何だかよく分からないのだが、
の生活圏内にNRCでの知り合いが
山ほど暮らしている事が発覚して一週間だ。



取引先であるマレウスの会社とは関係も順調で、
基本的に広報も兼ねているシルバーとのやり取りにはなるのだが
(マレウスって何の仕事をしているの…?)案件は問題なく進んでいる。
来週の中頃にはあちらの会社にご挨拶に行く予定だ。



モストロ・ラウンジ二号店は日に日に客数が増え、
先週末には情報番組に取り上げられていた。
イケメン三人が揃い踏みだ、
女性客たちのSNS上での口コミ数が尋常でなく目が留まったらしい。



アズールはまさに絶好調といった口振りで完璧なプレゼンをしていたし、
ジェイドとフロイドもその後ろでにこにこと立っていた。
フロイドの気分が乗ったという一点で全て丸く収まったようだ。
なのでこちらも仕事終わりに顔を出すようにしている。



一応、カウンターの一番端の席は専用として確保してくれているらしい。
只、その日のオススメプレートがその席に置かれている為、
何だか陰膳のようで嫌だな…と思った事は秘密だ。



いや、ていうかこんな所であんた達何をしてるの?
と聞けども、どいつもこいつもはぐらかすばかりで話にならない。
そうこうしていればだ。



我が国は数日前から
『某国の皇子が花嫁探しの為に身分を偽りこの国に来ている』
といった、お前何時代の少女漫画だ?といったニュースで持ち切りなのだが、
まあそんな本当か嘘か分かりもしないニュースを真に受けているわけではない。



だけれど息抜きくらいさせてくれよと、いうわけで
会社でもモストロ・ラウンジ二号店でもその話題で持ち切り。
婚活マニアの友人たちはガチの玉の輿を狙い都内を捜し回っているらしい。
みんな何だかんだ言いながら楽しんでるなあと笑い帰宅する。



「お久しぶりッス〜!さん!元気してました?あ、勝手に冷蔵庫の中つかってま〜す」
「おい、。何だよこのウサギ小屋は」
「失礼ッスよレオナさん!」
「狭ぇ」



某国の皇子、ここにいました。




満ちる花





拍手、ありがとうございました!
第百四十一弾は前回の続き現パロ(サバナ)でした!
レオナ、ワンルームマンションとか耐え切れなさそう
続きます



2020/9/14