「痛ったぁあああい!!!」
「騒ぐな」
「ちょっ…えっ、何!?あんた、何なの!?」
「医者だよ」
「海賊崩れのヤブ医者!!」
「お前、殺すぞ」


軽く後頭部を叩かれ、それで終了。
昨晩のファイト後(深くは詮索しないでね)
の最中に何の前触れもなく二の腕を噛まれ、
それこそ甘噛みなんて生易しい噛み方ではなかったものだから、
翌朝にはまさかの内出血。
反射的に手が出ていたけれども、何の事無く掴まれ、
そのままシーツに押し付けられ終了。
何をするにしてもローから主導権は動かない。


だから目覚めた瞬間、左腕に激痛が走り、
思わず目視したら紫色に変色していた場合、
一番の被害者であるあたしじゃなく、
眠りを邪魔されたと言いのけるこの男が
もう一ラウンドをおっぱじめたからといって誰も文句は言えないわけだ。
いや、あたしは言いたいけど。


「何で触るの?ねぇ、どうしてそこを触るの?」
「俺がつけた痕だからな」
「マーキングかよ」
「分かり易いだろ」


お前は俺のだし。
だなんて言葉を平然と言いのける男に勝てる見込みはないわけで、
お天道様が煌々と輝いている最中に猿宜しく
盛る恥ずかしさをシーツで隠す。邪魔だと一蹴された。




夢かもしれない


拍手、ありがとうございました!
第三十五弾は、日常ロー。
そこまで噛まれたら半ばDVの域…。
夢に出て来た記念。
そして、変換箇所が一つもありませんでした・・・。

2010/8/13