When I was a teenage whore




所詮(男というくだらない生き物特有の)いざこざに巻き込まれているだけなのだ。 何につけても負けられはしないというまったく闇雲な(それこそゴールはない)ゲームに巻き込まれている。 振り回されているのだと は思い、だからといっての意思が尊重される事はまずない為そのままにしているだけだ。どちらでも構わない。 愛されているとは思わない。欲されているとも思わない。 只、只。 時々ではあるが早く勝敗が出てくれたらいいのにとは思う ―しんどいから。


「お前は又寝ていたな」
「・・・授業いつ終わったわけ?」
「そいつはどの授業の事だ?」


嫌な男ね。
不機嫌な口調でそう吐き捨てたは携帯を開き舌打ちをしている。 の邪険な態度は今に始まらずだからといって自分だけに対するものでもない為、 進はやれやれといった様子で席につくまでだ。 ここ最近一つ前の席に座っているの背中しか見た事がない。


「あーのさぁ、進」
「何だ」
「あたし、早退。生理痛だっつっといて」
「・・・」
「怒んなってー」


口調は明るく何も考えていないように。 風紀的にも宜しくないの事、早退に関しても又かといった思いしか残らない。 只一つ気にかかる点といえば酷く余裕のないあの表情だ。 元々痩せ気味ではあったはここにきて又痩せたようで(昼飯の時間帯にも寝ている為いつ何を食っているのかが分からない) 化粧で無理に誤魔化している顔色も著しく悪い。 簡単に分かりやすい変化といえば苛々している、そうだ、それだ。


「好きにしたらいい」
「冷たい男ねェ、進」


そういうトコが大好きよ。
の手が進の髪を一度だけ弄り彼女はそのまま教室を出て行く。 彼女があえてつけるという男物の香水が薫った。


TEENAGE WHORE(HOLE)

あの・・・この連載(連載始めちゃった)に限り
あの・・・進を絡ませたかったわけです・・・