Baby, why are you a teenage whore?




体力的に疲れるのは阿含で精神的に疲れるのが蛭魔だ。これは間違いない。何れにしても体力、精神ともども疲れきっているのは事実なわけで は今日も疲れを増す。阿含の家にお邪魔する時はとても居たたまれない。スイマセン、お邪魔しますなどと言ってみたところでこんな時間に一体何をしているのだろうと思われるだけだ。まったくもってその通り。お宅の息子さんが諸悪の根源です。

「けど意外に部屋はキレイなのよね」
「けどって何だよ」
「え?独り言」
「ケッ、寂しい女だな」

阿含は服を脱ぎながら(それこそ独り言なのではなかろうか)と言わんばかりに何かをぼやいている。まあ今の時間帯は雲水がいないだけマシだ。彼は の姿を目にする度に心配ばかりをする。どうしてこんな事になってしまったんだと。誰だってガキの頃のまんまおっきくはなんないでしょうと が言えばそれにしてもと。そんなに酷い成長後なのだろうかと笑った。

「あんたあたしにも少しは営業しなさいよ」
「あ?」
「いい子でいるとかさ、そういうの」
「何でお前に」
「一回でいいから見てみたいなぁって、思って」
「高ェぜ」
「はいはい」
「つか、何やってんだよ。脱げよ」

当然のようにそう言う阿含に非はない。この男に抱かれたがっている女の数にしろこの男の興味を惹きたがっている女の数にしろ知っていて誘いに乗っているのだ。関係の中心にあるものが単なる興味以下の産物であったとしても。どの道この男はあたしの事なんて見ちゃいない。

「触り心地の悪ぃ女だぜ、相変わらず」
「・・・知ってる」
「あのカスに見せてやりてェな、お前が―」

それ以上くだらない事を口走るなと言わんばかりに口付ければ珍しく阿含が目を大きく開いた。慣らし運転のように必ず騎乗位から始まるこの男とのセックスは面倒くさい。そもそもその最中は阿含が一方的に何かを喋っていたり(時には誰かと携帯で話をしていたり)するものだから気が散る。

「お。気が利くじゃねェか」
「このまんま突っ込まれたら堪んないのよ」
「べっつにずっとフェラでもいいんだけどよ、俺は・・・」
「金払ってくれんの?それ」

声高々に笑う阿含の大きな手の平が の髪を撫で押さえ込む。このままここで吐いてやろうかとも思ったが要はもう無駄口を叩くなという事だ。昂ぶりと共に阿含の眼差しが熱を帯び彼がサングラスを外せば準備完了。唾液に塗れた両手と口元を乱雑に拭う。

「紙みてェ」
「は?」
「ちょっと力、込めりゃ壊れちまいそうだ」
「試してみれば?」

ひょいと持ち上げられた状態で笑いながらそう言えば少しだけ力が込められぞっとした。


TEENAGE WHORE(HOLE)

只、果てなく阿含とやってる話に!
彼はこんなに喋るんだろうかねえ。
書き進める内に何だか蛭魔の入る隙がなくなって・・・