汚さならきっとほら、心の中に無限に。
俺だって、あんただって。見えてるよ。
痛い痛いって垂れ流してる、酷い臭いだってじきにしはじめるだろう。
身体と身体を繋ぎ合わせるんならお得意で、けど万全じゃあないから。
だから俺はいつだってこのまんま、あんただってずーっとこのまんま。
二度と解けないようきつく縛ってみようか。
唇から雫が零れ落ちシーツに淡い染みを造った。
そんな光景をぼんやり見ていれば明日の天気なんて気になってしまった。
どうにかしているに違いない。
胸が痛い、そんな感じ覚えた例がない。
胸が苦しい、それは少しだけ。
は唇を噛み締め耐える。全てを。
まだ大丈夫。まだ大丈夫。
涙なんて見せられたら嫌いになってしまうかも知れないから。
要は面倒臭くなるだけだ。
悩みを聞く振りをしてオープンハート。
実際見せられれば嫌気が差し無下に扱うのだろう。
サンジだけじゃあない。俺だけじゃないぜ。
「あんた、酷い男ね」
「どうして」
「あたし今にも死にそうよ」
「だったら、」
俺も連れてけよ、連れてっていいよ。
サンジは本に視線を向けたままそう言った。
だからは又泣きそうになるのを堪え決して振り返らない。
まだ大丈夫。まだまだあたしは大丈夫よ。
「」
「何?」
名を呼ばれ反射的に振り返る。
目だけでを見たサンジは
一瞬だけ苛立った表情を見せ又視線を落とした。
っていうかお前何で笑ってんだよ、そう呟いた。
再UP。
酷い男…!