要は夢と同じ部類の心

「はいそこ退いてー」
「・・・おい、手前何やってやがる」
「邪魔!あんた邪魔よ緑川!!」
「ええ〜!?僕が邪魔って何ソレ!」
「邪魔なもんは邪魔だってのよいいから退きなさい!!」
「シカトしてんじゃねーぞ!!」
「高杉さんもちょっとゴメンねー」
「えっ!?あっ、ハイ!」
「あらいいお返事〜礼儀正しいのね〜」
「コイツは女と話す時大体こうや」
「騎馬も退いてよ」
「サンつけぇ!年上やぞ俺!!」
「大人げないわね〜ねぇタクロー?」
「いいから俺の話を聞け」




リザーブドックスの極秘遠征中、
丁度愛子も帰国し猛者達の修行が始まろうとした矢先の出来事だ。
お世辞にもキレイとはいえないホテルに戻ればこの有様
―伊武の不機嫌最高潮。


「ちょっとお兄ちゃん何よ」
「伊武サンだ」
「うるっさいわね伊武でいい!?」
「あ!?」
「じゃあ剣君で文句ないでしょ、ずっとそう呼んでたんだから」
「剣君っスか・・・」


このは伊武の血の繋がらない姉妹らしい―
勝手に伊武の部屋を荒らし(家宅侵入)
メモを発見しそのまま後を追いここへ。
恐るべき生態本能。


「伊武さんの妹さんですか!?」
「え〜っと、国分、君」
「お名前を!?光栄で、ス・・・」


ブラコンなのかシスコンなのか分からないが兄弟間の関係は難しい。
今もの手を握ろうとした国分が
伊武の蹴りにより抑圧されたところだ。
そんな光景を眺め人事ではないと腹を括っている男が幾人
―伊武の野生の勘はそれらを全て把握している。
今のところ把握出来ていないのは当のだけだ。




(以下伊武の心の声と共にお楽しみ下さい)


「来てたんスかちゃん」
(ちゃん!?槌矢手前いつの間に!?)

「あ〜槌矢さん相変わらずネコ目〜」
(ぅおい!!易々と触ってんじゃねぇ!
槌矢も槌矢だ断るなり何なりあるだろうが!!)

「お、じゃなかか」
(えっ寺元!?)

「どうも〜」
(知り合いかよ!(*注三村る=新日本語より))

「しかしお前もよう来たもんや」
(騎馬―!?お前何さり気無くポジション取り
やってんだ試合中だけにしてろ!)

「本当にお兄さんの事が好きなんやねちゃんは」
(ナイス発言尼崎!いや違うだろ俺・・・・(自己嫌悪))

「そんなじゃないですよ!ね〜タクロー?」
「そうったい!は俺に食い物持って来たったい!」
(パシリ!?あのが!?
俺が怪我しようが熱出そうが
TVのチャンネル替えからさせてたあのが!?)

「だったら最初から一緒がよかったな〜僕」
「あんたうるさいんだもん」
「何か僕にだけ酷くない!?愛情裏返し!?」
(違うぜはそういう奴だ)

(いや少し落ち着け俺・・・)

(今問題なのはだ・・・・)




を囲みにこやかに話をしていた各々が気配を察する、
ゆっくりと背後を振り返れば
炎を背に背負った伊武が仁王立ちしていた。
以外の全員が固まる。


「伊武さん・・・・・」
「よ〜く分かった、分かったぜ俺は・・・」
「いや、その、」
「余計な事考える余裕があるんなら
今日一日でこの国一周して来い!!」
「今日一日って後三時間じゃないっスか!!」
「言い訳は認めねェ!!
俺がやって来いつったら黙ってやって来ねェか!!」
「無理っスよ!?」
「オラ!消えろ消えろ!!全力で走って来い!!」


文字通りホテルを蹴りだされた皆は
入り口で中の様子を見守る。の安否を。
と伊武は数分何だかんだと騒いでいたが
業を煮やした伊武が最終的にはを担ぎ上げ
部屋へと戻りある種事なきを得る事となる。




「これからどうするよ俺ら・・・・」
彼らの一日は始まったばかりだというのに。

このシリーズ(シリーズ?)大好きだったんです。
むしろあたしはオールが大好きだったわけです。