君に降らすlove
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物質主義者の嘆き
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あんたはあたしを買い被り過ぎなのよと、彼女はそんな事を言うわけだ。
だからエースは仕切りに、そんな事を言っているんじゃねェ、だとか、
そんな事は関係ないだとか、彼女にまとわりつき呟いている。延々、呟いている。
お前も大概しつけェ野郎だよぃ。マルコが呆れたようにそう言うのも仕方のない事で、
日がなに付きまとっている状態だ。
彼女がしっかりと目を見て、そんなあなたでもいい、
だとかそういった類の言葉をくれるまで付きまとおうと決めた。
「だから、忙しいから」
「いいじゃねェか、。俺も手伝うし」
「いいから、そういうのはいいから」
大体、の横顔を見るしかない。長い睫毛を見つめる他ない。
お前は何をやってるんだよぃとマルコが首根っこを掴むまでだ。
ずるずると甲板を引き摺られながら、どうしてあいつはあんなに素っ気無いんだとぼやけば、
お前がしつこ過ぎるからじゃねェかと言われ、そうなのかなぁ、だとか余り気のない返事を返す。
「お前にゃ自覚が必要なんだよぃ」
「自覚?」
「どう考えてもしつこいだろうがよぃ」
「そうかぁ?」
「(駄目だコイツは…)」
まったく思い通りにならない所が又、たまらねェんだと言い出したエースをサッチに投げ、
次はの愚痴を聞く番だ。意味が分からない、何なのアレ。
愚痴る時のは兎角よく喋る。それこそエースの知らないの姿だ。
確かに、まるで水と油。あんなやり方で付き纏われれば驚くだろう。それは無理もない話だ。
「なァ!なァ、マルコ!!」
「何だよぃ」
「俺の事、どう思ってるのか聞いて―――――」
まったくお前はガキだなと、今度はサッチがエースを引き摺る番だ。
ガキの遊びにゃ付き合いきれねェよぃと手を振れば、エースがどうにも勘違いしたようで、極上の笑顔を見せた。
2010/9/9(みんな仲良し)
模倣坂心中
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