「おっ、どうしやがった

廊下を歩いていたらしいドフラミンゴ
は開けっ放しのドアの向こう、ぼんやりと窓の外を見ているに声をかけた。
出先から戻ったばかりなのだろうか。
嗅ぎ慣れぬ匂いと共に侵入して来たドフラミンゴは
ベッドの上に(土産らしい)箱を無造作に投げた。
はまだこちらを見ない。


「何だ何だ?おい・・・今度は何がありやがった」
「あんたがでかけてる間にさぁ、変な話、聞いた」
「何系だ」
「あんたの話じゃないわよ」
「なら興味はねぇ、が聞いてやらねぇ事もねぇぜ」


ドフラミンゴが無理に言葉を繋げたのは学んだからであり、
現在目前のの様子は大分おかしいわけだ。
これをそのまま放置していれば
ドフラミンゴ自身に何かしら被害が及ぶものだからこの男も手を焼く。


「どうした、おい・・・青キジの話じゃねぇのか」
「エース・・・」
「あ?」
「何があったんだろう」


会話をする気がはなからねぇ、
等と喚いたところで何の解決にもならない。
こうなってしまった以上とまともな
会話をするなんてのは到底無理な話でありドフラミンゴも怒らない。
そうして僅かな手がかりを元に概要を探る。どこかで聞いた名だ。


「エース、エース、エース・・・」
「あたしでかけるわ」
「そいつは駄目だ、エース・・・あぁ」


確か白ひげの。
そう呟き疑問が解けた開放感に僅か笑顔になっていれば
がそのまま窓から飛び降りそうになっていたので
ドフラミンゴは慌てて襟首を掴む。
は泣いて泣いてそれこそ
酷い顔になっていたのだがそんな些細な事を気にしている場合ではない。


「詳細は、俺が(わざわざ)調べてやるから大人しくしてな」
「薬頂戴、いっぱい眠れるやつ」
「あぁ、任せときな


眠らせておけば勝手に動き出す心配もない。
只、空白の残骸は埋もれたまま、





このドフラミンゴはシリーズ化しているのか?
青キジとドフラミンゴの話のシリーズなの?
そういうわけで青キジとスモーカーもある種シリーズ化。
ドフラミンゴがすげえいい奴。
2007/1/25