守るために誰かを傷つけた

   クリーニング代分働いてくださいね、という理由でモストロ・ラウンジでウェイトレスをする事になった。何故だかそれ用の制服が用意されており、集客に効果的と言う理由でやたらミニだ。

がバイトしている(上にやたら短いスカートを履いている)という噂を聞きつけ皆、集まって来た。レオナはレオナで似合ってんじゃねーか、と笑い、ヴィルは悪くないわね、と褒めてくれた。



さん、10番テーブルですよ」



仕事の指示を出すジェイドのいう事にも従順に従う。アズールはバックヤードから慌ただしく働く眺めていた。



「イイ趣味ですね」
「僕はあなた方と違い、そう肉食でもないんです」
「絡め取り方がいやらしくてらしいな、と思えますよ。ふふ」



スイッチを入れる。スイッチを切る。
がこちらを見た。



「ここでのお楽しみは分けてあげます。ああ、僕はなんと優しいんでしょう!」



スイッチを入れる。



「本当、陰湿でいやらしいアズールらしいプレイですね…おや?さんがこちらに」
「どうしたんですか?さん」
「止めて下さいこれ…!」
「それは無理な話です」
「小エビちゃーん!御指名だよぉ!」



の体内ではローターが蠢いている。制服を渡された際、共についていたもので、随分拒否したがフロイドに無理やり入れられ、ちゃんとつけたかどうかの確認を壁に手をつき尻を突き出すという屈辱的な方法で取られ、ロックをかけられた。急激な快感ではないが、じんわりと体内を弄る。

指名制度があるのかどうかは知らないのだが、指名してきたのはカリムだった。他のテーブルとは違い、山ほどの料理が溢れんばかりに並んでいる。見てすぐに分かる程の格差だ。



「よぉ!!似合ってるな!」
「そ、そうかな」
「可愛いよな、ジャミル!」
「ああ、似合っている」



話をしている最中もアズールはローターのオンオフが繰り返す。自分でもはっきりと分かるくらい汗ばんで来た。



「どうした?
「え?」
「熱でもあるのか?顔が赤いぞ」
「動いてるから、暑くて」



そう言い曖昧に笑う。そのまま閉店まで働いた。









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バイト終了後、はVIPルームにへたり込んでいた。アズールの指先は緩急を加えながら散々との身体を弄んだ。誰にも気づかれたくなく、相当無理をして平然と振る舞っていたものの、このスカートは短い。今にも体液が太腿をつたい垂れてしまいそうで気が気ではなかった。レオナは気づいていたのかも知れない。彼らは鼻が利く。彼は特に何も言わず、じっとこちらを眺めていた。唯一、気がかりだったヴィルは仕事が残っているという事で早めに離脱した。それだけは救いかなと思えた。

閉店し客のいなくなった段階でアズールに声をかけられた。VIPルームにいらして下さい。ジェイドとフロイドはにやにや笑いながらこちらを見ていた。



「お疲れ様でした、さん」



向いには微笑むアズールが椅子に座っている。



「体調がよくないみたいですが、どうされました?」
「早く…早く外して下さい…」
「そこでスカートをめくって頂けますか?よく見えないもので」



が顔を背けながら渋々スカートをめくり上げた。スカートの裏地には愛液のシミがベットリとついており、の内腿にも垂れていた。マジカルペンでロックを解く。



「しかし、貸し出した制服をここまで汚されるとは想定外でした。まったく、どう落とし前をつけるおつもりですかさん、あなた」



ローターの強さを一気にMAXにする。激しく身を震わせ、が床に伏せイった。無意識に腰が艶めかしく動いている。どうにも駄目だ。このの姿は劣情を刺激する。人の女はこういうものか。悪くはないですね。



「…舐めて貰えますか?勃ってしまったもので」



眼鏡を中指でグイッと上げながら彼は言った。断る事は出来なかった。そのまま立ち上がりアズールの元へ向かう。彼は仕事があるので、とに机の中に潜れと告げた。机の下に潜った状態で咥える。ローターは外してもらえず未だ体内で動いていた。アズールは咥えさせながらも仕事をしており、時折左手で髪を弄って来る。暫くしゃぶっていれば、ドアがトントン、とノックされ誰か入って来たようだ。口を離せばローターの振動が強くされる為、息を潜めた。



「おや、ヴィルさん。どうされました?」



ヴィルの名を聞き、一瞬、口を離しかける。



「これ」
「おや、これは…」
「全部揃えて」
「予算を遥かに超えますね」
「元は取れるわ」



随分な自信だと笑うアズールに対し、よろしくねと告げヴィルは部屋を後にする。



…まぁ、その分の質草は頂いてますけどね



不安そうな眼差しでこちらを見上げているの顔を見ると、何だか酷く心がささくれる。ローターの振動を最大にし、の口内に発射した。









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「あんた、バイトする事にしたの?」
「週1でいいからってお願いされちゃって」
「脅されてるんじゃないでしょうね、何かあるんだったらアタシに言いなさいよ」



写真で脅されているとはとてもじゃないが言えないな、と思いながら私、お金もないし丁度いいかなって。と返す。

契約としては、別に無理矢理付き合わなくても結構、あなたに恋人が出来れば手出しはしません。ヴィルとの関係を知っているかのようなアズールの提案だった。慎重なアズールの事だ。知っているのかも知れない。

気分に応じて我々3人の処理をお手伝いして頂ければ結構、その分の手当ては出しますよ。いかがですか、さん。

はい、もいいえ、も口にしないはわかりました、とだけ答える。契約成立ですね、そう返すアズールの顔は見る事が出来なかった。