それがたとえ、死を告げるとしても



   フロイドに呼び止められ驚いた。そもそもフロイドから話しかけられるなんて珍しい。しかもこんな連絡通路で顔を合わせるなんて滅多にない。たまたまこちらも一人でフロイドも一人だった。それも、珍しい状態ではあった。



「小エビちゃん、ジェイドの事好きなんでしょ??」



フロイドは前置きもなくそう言った。咄嗟に何の話?と話を逸らした。ジェイドの事をいいな、と思っている事は誰も知らないはずだ。だって誰にも言っていないし、そんな露骨に態度に出しているわけでもない。まだ憧れに近い状態かも知れないし(それが嘘だという事は百も承知だが)好きだからってどうこうしたいわけでもない。はずだ。



「いやいや、見てりゃそんなのすぐに分かるんだけどさぁ。でもオレの話、聞いた方が絶対いいと思うんだよねぇ」



だからといってフロイドにそんな話を持ち掛けられる理由が分からない。それにフロイドの話には色々と説明が足りない。得体の知れないフロイドの態度が何だかやたらと恐ろしくなり逃げるように駆け出す。



「気になるんだったら、今晩オレの部屋においでよ!」



駆けだしたこちらの背にフロイドはそう投げかけた。その言葉がまるで呪いのように離れない。授業を終え、皆と別れオンボロ寮に戻った後もじくじくと心を蝕む。気づけばオクタヴィネル寮に足は向いていた。

フロイドの部屋の前で何度か深呼吸をし、意を決しノックをした。来ると思ってたよぉ、いらっしゃい、小エビちゃん。ドアの隙間から顔を覗かせたフロイドはの手を取りそのまま室内へと誘う。

室内は明かりひとつなく闇に包まれている。フロイドに掴まれた腕は振りほどけない。怖気付き部屋を出ようとしたをグイ、と引き寄せたフロイドはそのまま口付けた。やめて、と身を捩るも力が強くかなわない。そのままベットに倒され服を力任せに裂かれた。悲鳴を上げかけるもフロイドの掌はの口を塞いでいる為、くぐもった声が出るだけだった。

余りの展開に脳が追い付かず、ショック状態のまま眦から涙が溢れる。フロイドはそれを舐め取りながら囁いた。



「静かにしないと、起きちゃうよ。隣でジェイド寝てるから」



驚き視線だけをそちらに向けた。闇に慣れて来た目はうっすらとベットに横たわる人影を捉えた。ゾッとしこちらを覗き込むフロイドを見上げる。フロイドは普段と変わらぬ顔でこちらを見て笑った。










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必死に声を出さないよう耐えている。とりあえずフロイドが射精さえしてしまえば終わるだろうと思い、シーツを掴み声を殺している。下手に動けばジェイドが起きてしまうかも知れない。絶対にそれだけは避けなければならない。

抵抗しなくなったを見たフロイドは彼女の膝を曲げさせ、そのまま自分で両足を抱えろと告げた。のお尻の下に自身の膝を挟み、眼前に性器が来る様に調整する。

フロイドの指が大陰唇を左右に開き長い舌がべろりと舐めあげた。の足の指にぎゅっと力が入る。フロイドは舌を膣に差し入れ体内を舐め回す。深い所まで差し込まれた舌の感触に思わず吐息が漏れる。

そんなの様子をフロイドはじっと見つめてた。そのまま舌を抜きクリトリスに吸い付く。急に襲う強い刺激にが耐えきれず声を上げた。どうにか噛み殺す。奥歯をきつく噛み締め耐え続けている。そんなの様子を眺めていればどうしたって心がざわつく。無駄な抵抗はやめろよと笑いたくなる。

指を二本挿れ、くの字に曲げた状態でぐちゅぐちゅと出し入れを続ければの膣内がひくひくと痙攣し出し、数秒後に勢いよく潮を吹いた。潮を顔面に受けるフロイドが、びしょ濡れなんだけど、と笑った。



「もう、やめて…」



そう呟くの声を気に留める事もなく、フロイドは再度、指を挿入した。



「えぇ?だってココ、気持ちいーんでしょ?」
「やぁ、やだ、やだぁっ!」
「ココも」



笑いながらクリトリスを指先で潰す。



「はああっ!あっ!それ、だめぇっ!!」



声を止める事が出来ず何度も達する。フロイドの指は止まらない。呼吸を奪う程幾度も達した。喘ぎを止める事が出来ない。もう、これでは、



「うるさいですねぇ…」



室内の照明が突如つき、が悲鳴をあげた。咄嗟に身を隠そうとするがフロイドがそれを阻止する。ジェイドはベットに座りこちらを見ていた。そんな彼に向かって足を大きく広げた状態での身体を固定する。



の声が大きいから、ジェイド起きちゃったじゃ?ん」
「フロイド、あなた何をしてるんですか」



M字開脚の状態で開いた足を、背後からフロイドの足に固定され身動きが取れない。何も隠す事が出来ず、見ないで、と泣く事しか出来ない。



「おやおや…さんが泣いてらっしゃるじゃありませんか」
「ウケる」
「大丈夫ですか?さん…」



ジェイドが近づき、の目前で跪いた。フロイドの両手はの乳房を揉んでいる。


さん、貴女は僕の事が好きだと思っていたのですが…」



驚きながらも頷く。



「その割には、随分と感じてましたよねぇ?」



頭を左右に振り否定するも、ジェイドの指先がのどろどろに濡れた膣口をツツ、と撫でた。びくりと身を震わす。



「超淫乱だよちゃん」
「その様ですねぇ」
「や、違っ」
「オレ、さっき顔面に潮吹かれちゃったしぃ」



フロイドが両乳首を爪先でカリカリと弾き、その都度ビクビクと身体が震える。


「好きでもない男に無理矢理犯されてこの有様ですか」



ジェイドがの膣に指を挿れた。あああ、と声が漏れる。



「ほら、腰が動いてますよさん」
「やぁ、違っ…ああっ!!」



一度指を抜き体液をクリトリスに塗りつける。そのままの右手を掴みそこへ誘った。



「自分で触ってご覧なさい、ほら。いいところにあててあげますよ」



ジェイドが膣壁を押し上げるように擦る。彼の目はこちらを捉え離れない。操られるように充分に屹立したクリトリスを自身の指先でゆっくりと撫でた。一度撫でると歯止めが効かない。

そのまままた潮を吹き、それを顔面に受けたジェイドは酷く興奮した面持ちでの膣にしゃぶりついた。長い舌が膣内を舐めあげ前後に動く。もう幾度達したか覚えていない。ひたすら終わりのない拷問のような快楽に殺されかけている。

途中、フロイドが水分補給と呟きながら水を口移しで飲ませてくる。そうしてまた潮を吹く。それを繰り返した。










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「ほら、ちゃん。ジェイドが見てるよ」
「やぁ…見ないでぇ…っ!」



散々舐めまわし潮を吹かせたジェイドは満足したようで又、自らのベットに戻りフロイドに犯されているをにこにこと眺めている。フロイドはバックでを犯しながら囁く。



「ジェイドはさぁ、好きな相手がオレに犯られてる姿を見るのが好きなんだよねぇ」



フロイドの性器はとても長く、子宮の入り口をガンガンと叩く。声が抑えきれない程の快感が脳天から駆け巡る。快楽に耐えきれず歪んだ顔はジェイドの方向を向いている。私は今、どんな顔をしているのだろう。もう何も考えられない。



「ジェイドどーすんのー?挿れる?」
「いや、もう少しこの光景を見ていたいですね」
「んー」



フロイドが後即位の形になり、の片足を持ち上げた。



「これなら咥えさせててもよく見えるでしょー?」



ジェイドがこちらへ近づいて来る。彼の目線は明らかに結合部分を凝視し、そのまま自身の性器をゆっくりと擦り上げていた。虚ろな眼差しでそれを眺めている。ジェイドがベットに膝を付き、屹立した性器が口元に押し付けられた。僅かに口を開き舌先を伸ばせば先走った透明の体液がどろりと垂れジェイドの興奮をに伝えて来る。

遠慮なしに押し込まれる性器はの呼吸を奪う。まるでその為の肉の袋のようで、自身の名さえ忘れてしまいそうだ。