悪い薬を使い遊ぶ事に嫌悪感はなかった。

悪い薬も使いようだ、間抜けなのは悪い薬に遊ばれるようになる事だから。
悪い遊びを教えてくれるのはきまってシャンクスであり
それに嵌った だ。
よくよく考えればシャンクスは決して嵌っていなかっただろう。

「よぉ」
「あんた・・・又遊んだのね」
「お前もこっちに来いよ」
「あたしはもうやめたのよ」
「愉しいぜ」

シャンクスの部屋はいつも白い煙に彩られている。

「やめちまったのか」
「最悪だったわ」
「薬に食われちまって」

可哀想に。
シャンクスはそう言い の髪に口づけた。
だから、シャンクスは決して薬に踊らされたりしないわけだ。
適度に、目に見えないボーダーを知っている。

「これ、この匂い。何?」
「お前の知らねぇ花」
「花?」
「航海してりゃあそんなものも見つかるのさ」
「どんなヤツよ」
「ああ、こいつは―」

シャンクスは何かを言いかけながら起き上がる。
そうして に向かい手招きをした。

「何よ」
「こいつはな、目の前にいるヤツを好きで好きで、どうしようもなくさせるんだ」
「・・・又」
「その証拠に、俺もお前が好きでお前も俺が好きだろう?」

昨晩も同じような事を言ったのだろうと呆れながら が聞いていれば
何もかも見透かしたようにシャンクスが笑った。
ああ、これは。
怠惰に匂ふ白き花。

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みんな、ごめんな!(あくまでもさわやかに)