レイニーレイニー

泣いているを置き去りそのまま部屋を出て来た。
下手をすれば死んでしまうかもしれないが兎に角一緒にいたくなかったのだ。
だって今夜はこんなにも星が遠いのだもの。

煙草をふかしながら夜道を歩く。
無音の状態が延々と続き己の呼吸音だけが耳に届いた。
具合がいいと思う。気持ちがいい。
好きにすればいいのに、サンジはそう思う。
皆好きにすればいいのにと。
にしたってそうだ。

自由を下さい。俺に自由を。息が止まりそうなんです。
その癖束縛を極端に嫌う。してもいないのに。
何もかも全てが有り得ない。
星が堕ちる。又堕ちた。サンジの足元に。転がる。

面倒くさいもの、嫌いなものは全て消えてなくなってしまえばいい。
元々この眼にはうつらないのだ。
だからは泣いている。
愛していると言ってみよう。

こんなサンジでごめんよ・・・