タイムアウト

胃がむかむかしている原因なんて、
当の にも理解りはしない。
只ここ最近ずっとそんな感じなのだ、だからこれが通常。
泣いたり笑ったり怒ったり、そんな事をしながら毎日を退屈に過ごす。
退屈だろうが退屈ではなかろうが―――――
どちらかといえば退屈でない方を所望します。
そんな身勝手な希望を胸に今日も明日も
これから先、きっと生きるのだろうと思ったらしい。 は。
夢見がちなそれでいて有り得ないと思っている事柄は、
意外と簡単に起こってしまう。
何が当たり前で何が当たり前じゃないのか、やっぱりそんな事も理解らないのだ。
先の事なんてまったく理解らないのだから不安ばかりが色だけ濃くなる。
理解ったらどうなるのだろう。やはりどの道どうにもならないような気もした。
強く生きてはいけるのだ。どうなっても。


「ちょっとー!!」
「何です?」
「気持ち悪いんだけど、マジで」
「妊娠?」
「生理中、つか終わんないんだけど生理」


何故か笑いながらそう言う。
そうしてやはり気持ち悪さはなくならない。
は喜助を眺めすぐに眼差しを落とした。
どうしようもない苛立ちばかりが募り、
それは簡単に解け去る、又出来上がる。
それの繰り返し。愛している。愛していない。
自問自答の繰り返し。それに似ている。
言葉遊び、それがきっとこの人生の本質だ。ゲームだ。


「又ろくに食べちゃいないんでしょ、どうせ」
「だって気持ち悪いんだもん」
「ちゃんとお食べなさいって言ってましたよね、あたしは」
「うん」


ぼろぼろに崩れていく中身を只じっと見守っていた。
何れ、この先死ぬまでの長い間のいつか。
その中で喜助は触れるだろうか。
崩れゆく全てに手を差し伸べるだろうか。気づくのだろうか。
何となくの爆弾のタイマーは無制限、時間だけが無常にも過ぎ去るだけだ。

どんな関係だ