はきっと盲目になってしまったのだ。
そう思う以外胸騒ぎを抑える方法が見つからないから。
だから恋次は黙って下がろうと決めたのだ。
こんなにも思っているのに、
女々しいと思いながらも恋次はその思いを失くす事が出来ないでいる。
流魂街からの繋がりはこうも容易く契れてしまうのか。
虚しくもなった。
それでもの邪魔だけはしないように、しないように。
の事を大事だと思うから。
何が正しいのかも分からないがの望む事を自分も望もうとした。
無理にでも。
自分でも何をしたいのか分からない。
只の邪魔だけはしないようにと。
「よかったじゃねぇか、」
「うん」
「三番隊、お望みのままだしよ」
「指名してくれたんだって、隊長」
の側を離れる時期が来るとは思っていた。
それでももう少し、まだ先の事だろうと思っていた。
を一人にしておけないから、決して口には出せないけれども。
昔から何一つ変わらない関係のまま、
感情だけが変化を見せる事になるだなんて。
そんな予定ではなかったのに。
こんなになってしまうだなんて、未来がこんな形だなんて。
俺は思っちゃいなかった、なぁ、お前もそうだろ。。
「初めてだね、離れるの」
「だな」
「何か、変な感じ」
そう言いは笑う。
痛み。痛みしか残らない。
へたに落ち着いてしまっている、これはきっと無理だ。
自分達の話を極力避けてみようか、誰か他のヤツの話でもしよう。
の好きな、三番隊の隊長の話でもいい。
お前はお前を大事にしてくれよ、そんなキレイ事言えるわけがない。
自分が大事にする予定だったのに。
俺以外のどの野郎がお前を大事に愛せるんだよ。馬鹿野郎。
先ほどからが自分の名前を呼んでいる。
聞きなれた声だというのに今だけは振り返る事が出来ず、
恋次は初めてを無視した。
ごめんね恋次・・・