回転木馬

舌先が触れそうで思わず身をすくめた。
先ほどから思い切り絡み酒をご披露しているのはドフラミンゴであり
とっととつぶれればいいのにとはグラスを置いた。
派手ごとを好むこの男は連日連夜パーティを開いているし
その癖かなりの頻度で姿を消すのだ。
故に来客の相手をするのは必然的にの役目となる。
元々余り酒を飲まないにしてみれば面倒この上なく
ようやく戻って来たかと思えばこのざまだ。五分は御託を並べられている。
愛とはどういうものなのかを延々と説かれている。大変嘘くさい。

「聞いてんのかァ?・・・」
「はいはい聞いてるわよ」
「お前にゃ情熱ってモンがちっとも足りやしねェ」
「あんたさァ」

女の匂いくらい隠して戻ったらどうよ。
ドフラミンゴの派手なからは彼の好みでない香りが漂っている。
辟易としたがそう呟けば女だとは限らねェぜ、
だなんて減らず口を叩くものだから
はやけに近いドフラミンゴの顔を力任せに押しやった。

馬鹿っプル見参・・・