僕の手は血まみれ

だからこそこうやってギンは待っていたのだ。
彼女が出現する場を、という事になるだろうか。
妙に頭の回転のいい彼女の事だから
このタイミングでここへ辿り着くだろうと分かっていた。
先読みのしやすい女だ。
気が強く腹が立つ視線で自分を見つめる。
思わず引っ叩いてやろうかと思ったのは幾度だろう。
。確かにお前は強い、けどまだまだや。
腹の中でそう思いながら決して口には出さない。それで構わないのだ。

「・・・あんた」
「待っとったんよ、
「抜きなさい」
「ようこそ
「何?」
「死地へようこそ」

どの道自分にはついて来ない女だ。
だったらいっそここで仕舞いにさせた方がいいだろう。精神衛生的にも。
見ていてイライラする女。自分の手でどうにかしてやりたい女。
どうにも出来なかったからこんな結末だ。
それはそれで最高のエンディングだとギンは思う。他にないだろう。
皆様、盛大な拍手を。

「ぁ」
「気に入りやったんよ、。お前は、ボクの」

彼女に聞こえただろうか。

本編から消えたキャラに固執する癖がある・・・