アンチテーゼ・ラボラトリィ

ズンと深い倦怠感が全身を襲った。
悪い噂を耳にした時のような秘密を暴かれた時のようなそんなとりとめのない感覚だ。
所詮小物とたかをくくっていたのも事実であり満点の星空は誰のものでもない。
両手を伸ばしその中に入るもの全てが自分のものになる道理もない。
そんな事は分かっていた。それでも繰り返した。
欲すれば自制が利かなくなる。
他の皆はそれぞれに自制をするのだと知った時には手遅れだった。
性根の問題だ。どうにもならない。

「どうした」
「躊躇してるの」
「躊躇だぁ?手前にゃ必要ねェだろうが」
「そうなの」

かかって来い挑んで来いとやけに挑発的なムゲンは何故だろう笑っており
はムゲンの背後に延々広がる星を手に入れようと思う。
自分だけが正しいと思っていればそれで構わない。だからやる。間違いとは何だろう。

「あんたは強くなりたいって言ってたね」
「ああ」
「だけどあたしは今のあんたが欲しいだけなの」

本当は何を求めているのか分からないでいる。
只手放す事が他で生きられる事がどうしても許せずこんな状態に陥っているのだ。
ムゲンが死ねば泣くのだろう。裏腹な思いを知っている。
どうせならばムゲンに殺されてしまえばいい。

いやいや又してもムゲン更新ですよ。
しかも意味わかんねえ。毎度の事。