骨と煙

「だってあたし、あんたには絶対に捕まらないんだもの」
「だったら出て来るんじゃねェ」
「逢いたいの」
「御免だ」

どうしてそんなに酷い事が言えるのかしら。
そう言いがわざとらしい溜息を吐き出せばスモーカーは踵を返す。
それだけが毎度許せずはあえて彼を挑発するのだ。
しかしどうにも疲れが目立ち始めている。何故だろうと思う。

「いつから!?」
「何がだ」
「どうしてそんなに背中が小さくなったのよスモーカー!!」
触れられたくない箇所に一際大きな足跡を残したを強く突き放した。
二度と振り返りはしない。もう過去に捕まるのは御免なのだ。
最終的な決断はそう至った。
どうやら僅かに泣いているらしいの気配を感じたまま先へ進んだスモーカーは
ちょっとだけの痛みを覚えそれでも振り返らなかった。
の泣き声は笑い声に変わっただろうか。
思い出だけはくれてやる。

題名の煙だけでスモーカーを連想する安易な頭。
そういやヒロインにいっぱい食わせる(食わせてるか?)
スモーカーは初めてじゃなかろうか