何も。

雪が降る予定の空はどんよりと灰色でそれでも雪は降りそうにない。
冷えるだけ、只冷え込むだけ。
そんな空の下を歩いていれば気持ちまで曇ってしまいそうで
阪東は舌打ちをした。
きっと間違いが二つは確実に存在すると思う。間違っている。
だから、それで?そう思い又間違いは繰り返される。
反省しない点が何よりの問題だという事にも阪東は気づいている。
馬鹿だから仕方ねェだろ、その言葉だけで済ます。
の前では絶対にそうする。
だからといってこのままでは恐らく、多分よくはないのだろう。

昨日を手酷く突き放した。

俺はお前を追わないと、お前が俺を捕まえきれなかっただけだと。
平伏せと。縋れと。そうして縋ったを更に突き放す。
土下座に近い姿を見下ろしその上からきつい言葉を投げつける。
は何も言えなかったから。
互いの間違いにはとうに気づいている。
の気持ちが理解出来る分苛立ちは増した。
は自分を必要としている。それは自分も同じだと。
からの着信はない。
愛していると囁くの鳴き声が今日は阪東に届かなかった。

酷い人間だと言われるのにも慣れてしまってそう思われても構いはしない。
大事さが痛みに変わるだけだ。おまえをあいしているから。
サんな阪東の愛に耐え切れなかった女達は身を焦がし骨さえ燃やし姿を消した。
分不相応だった、それだけだと。
ハに追う必要性はどこにもない。


何も変わらない。何も。何も。何も。何も。

ヒロシ系サイトにしちまってもいいですか・・・
こんな阪東ですいません。