プラチナ

挑発的な視線で鉄生を見上げたはわざとらしく笑う。
つられて鉄生も笑った。
彼女のテリトリーに、彼女の罠にあえて踏み込んだ。
少しだけ暇だったからだろうと思う。
若さを憎むのか無理に大人の振りをする少女に
興味があるかどうかを問われればよく分からないと答える。
単刀直入にヤりたいのかと聞くの話は半分嘘だ。

「んなくだらねェ事ばっか言ってんじゃねーよ」
「みんな喜んで喰いつくのに」
「最後までやらせた試しもねェ癖によ」
「なーんで」
「取って喰われちまう前に、」

鉄生は大きい。
の影さえも押し潰してしまいそうだ。

「尻尾巻いて逃げちまえ」

じゃないと喰っちまうぞ。
の冗談を真に受けない鉄生は冗談を冗談で返す。
それがとても溜まらず、
が思わず立ち上がれば掌が頭を撫でた。
納得出来ず再度見上げる。

「どうしたらいいのよ」
「さぁな」
「どうしたらあんたの興味を惹くってわけよ」

そんな事も分からねェお子様にゃ興味ねェんだ。
畜生だとか馬鹿だとか。
そんな言葉を呟いたはまだ幼い足で地を蹴り踵を返した。

鉄生弔い会01(遅い)
オールバック後の鉄生。